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    ボルダリング用ホールドの取り付けネジが合わないという御相談…
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      先日、当社のサイト(nejiya.jp)をご覧いただいた方から下記のような相談がありました。

      「*****というメーカーのクライミングホールドに付属のボルトを取り付けるため爪付ナットを探していたところ、
      こちらのページに辿り着きました。

      この*****のクライミングホールドに付属のボルトですが、爪つきナットがM10であっても途中でボルトが止まってしまい
      (時計回りに回転しなくなる)、ボルトの先が壁の内側に抜け切らないことがあります。
      御社で販売のこちらの品は対応しているでしょうか?」

      (ショップ名(*****)以外は原文のまま)

       

      状況から考えておそらくM10のナット(爪付ナット)にW3/8のボルトを入れている状態であると推測し、以下のように回答申し上げました。

       

      「ご質問の件ですが、現物を見ないと正確な事はわからないのであくまでも経験的な推測ですが、現象から考えるとおそらくM10P=1.5のナットに規格違い(インチネジ)であるW3/8インチのボルトを入れている状態だと思います。
      当方でもM10P=1.5の爪付きナットにW3/8のボルトを入れて実験してみたところ、ちょうど爪付きナットから突き出るかどうかのところで動かなくなりました。
      この推測が正しければボルトをM10P=1.5に変更するか、爪付きナットをW3/8に変更する事で解決すると思いますが、あくまで推測と言う事でご理解下さいませ。」

       

      結果として、W3/8の爪付きナットを御購入いただいて解決出来ました。

       

       

      このように、ネジの規格が違う場合でも途中まで入ってしまう場合がありますが、止まった所で外す事も出来なくなってしまう場合があります。

      特に今回のようにM10とW3/8ですと途中まで入ってしまうので厄介です。(通常の六角ナットだと通ってしまいますが、爪付きナットはナット部が長いので写真のように途中で止まります。)

       

       

       

      今回はショップさんが組み合わせを間違えて販売されているようなので、お客様側は疑う余地もない状態だったと思いますが、ボルダリングホールドなどの場合は事故に直結しますので無理に使わず御相談いただいて良かった例です。

       

      JUGEMテーマ:DIY&工具

      | nejico | 技術情報 | 17:43 | - | - |
      焼付きネジ取外しスプレー!ネジ神様(180ml スプレー)
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        焼付きネジ取外しスプレー!ネジ神様(180ml スプレー)

        焼付いた嵌合部にワンプッシュするだけ。焼付いたステンレスねじを外せます。

        ●使用方法
        焼付いた嵌合部にスプレーをワンプッシュしてください。
        液が浸透後、工具を使い取り外しを行ってください。
        錆や汚れがある場合はブラシなどで軽く取り除いてください。
        ※取り外したボルトナットは再利用しないで下さい。

        ●焼付とは
        主にステンレスのボルト・ナットを使用する際に摩擦熱が発生し、ボルトとナットが密着し動かなくなる事です。
        一度焼付くとボルトを切断したり、ナットを破壊したりなど大変な手間がかかってしまいます。

        ●なぜステンレスは焼付きやすい?
        一般的に鉄と比べステンレスは熱伝導率が低く、熱膨張率が高いという特長があるため、締結時の摩擦熱が発生しやすく焼付きの要因となります。

        ●用途 
        プラント、建築現場、機械、自動車などあらゆる締結箇所に。 

        ・第4類第3石油類 108ml 危険等級
        ・火気厳禁 
        ・塩素系添加剤含有品 
        ・内容量 180mL

        JUGEMテーマ:DIY&工具
        | nejico | 技術情報 | 16:59 | comments(0) | - |
        <<緊急>>トレードシリーズリコイルキット(M6P=1.00 型番35068)お買い上げのお客様へ
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          緊急連絡

          トレードシリーズリコイルキット(M6P=1.00)挿入工具の入れ間違い

          2015/11/4付でリコイルジャパンより以下の通りアナウンスがありました。

          本年8月中旬に出荷されました
          「トレードシリーズリコイルキット

          M6P=1.00(型番 35068)」


          にM7用の挿入工具がセットされているものが発見されました。
          該当する商品のロットナンバーは下記の通りです。

          「902859」

          上記ロッドの商品すべてがセットミス品かどうかは現状不明ですが、もし上記ロットナンバーのキットをお持ちの方はリコイルジャパンにて交換対応いたしますので大変お手数ですが購入店にて交換手順をご確認下さい。

          当店(nejiya.jp /nejiya.net Amazon支店) にてお買い上げのお客様は下記までご一報下さい。
          info@nejiya.jp

          JUGEMテーマ:DIY&工具
          | nejico | 技術情報 | 11:40 | comments(0) | - |
          ねじの豆知識(4)ねじの起源 
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            豆知識(4)ねじの起源 

            ねじの起源はどんなところにあるのか御存知ですか?

            起源として考えられているのは諸説ありまして、代表的なものは、巻き貝をヒントにしたという説と、木に巻き付く蔓植物をヒントにしたという説があります。

            ねじが部品として使われ始めたのは紀元前300年頃、アルキメデスによりねじを利用した螺旋揚水機(ポンプ)が発明されたことが始まりと言われています。

            締結用のねじとしては15世紀のルネッサンス期にレオナルド・ダ・ヴィンチが機械要素のひとつとしてねじを重要視したことで、ねじを使用した機械を設計しました。

            産業革命期に入ると大量生産のための工業用機械の発展と製作技術の向上に伴い金属製のねじによる締結が重要な要素となってきました。

            16世紀半ばにやっと日本へねじが伝来します。正確にはポルトガル船が種子島に漂着した際に藩主が購入した火縄銃にねじが使われていました。

            この火縄銃を模造したことが日本のねじ製造のはじまりで、その後、火縄銃が戦国武将達にもてはやされ普及することで、ねじも普及してゆきました。

            19世紀に入り、それまで「現場合わせ」的であったねじに「標準化」の発想が生まれ、1841年 英国のウィット・ワースにより「標準ねじ」が提唱され標準化・規格化がすすみました。

            その後、アメリカでも標準化が提唱され、ウィリアム・セラーズがウィットねじに改良を加えたものを発表し、アメリカねじとして発展し、1848年には政府関係事業に採用されました。そして第2次大戦が始まり、武器などに使うねじの互換性の必要から、アメリカ・イギリス・カナダの三国が協定してつくったユニファイねじに発展しました。

            さらに1894年フランスで制定されたSIねじは現在普及しているメートルねじの原型となりました。

            これから22世紀へ向かうさまざまな工業技術の根底もねじが支え続けていきます。


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            | | 技術情報 | 18:04 | comments(0) | - |
            ねじの豆知識(3) サイズ表記について
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              豆知識(3) サイズ表記について 

              (1)ネジ径と長さ
               

              (2)ワッシャーのサイズ表記

               

              (3)ナットのサイズ表記

               

              (4)ピッチ(ネジ山)について

               

              (1)ネジ径と長さ 

               

              ネジ類は通常 ○○(ネジ径)×☆☆(長さ) という形でサイズを表します。

              この場合、一般的に○○はネジ径(ネジ部の太さ)、☆☆は長さを表します。

               

              (1)−1 ネジ径

              ○○の部分について、<M○○>と表記されているものはミリねじ、<W○○>と表記されているものはインチねじ(ウイット)を表します。

               

              お問い合せをいただく中で、「××ミリのスパナで締める太さのねじ」とか、「**番ビットが合うねじ」といった具合にスパナ径ビット番号で太さを表される方もいるのですが、工具はある程度共通性を持たせてあるため、ビット番号やスパナ径からは正確なネジ径は確定できません。現物がある場合はネジ径ピッチ(後述)を調べていただくとより確実です。

               

              (1)−2 長さ

              ☆☆の部分はねじの頭が皿タイプのものや頭の無いタイプ(寸切りボルト等)は全長を表記しますが、その他のほとんどのタイプは首下(全長 マイナス 頭部分)を表記します。

               

              (1)−3 ねじ切り部

              尚、○○(ネジ径)×☆☆(長さ) の後にさらに ×△△(ねじ部) が付く場合があります。これは全長のうち、△△の長さだけがねじ山があることを表します。

               

              例えば、<< 六角ボルト M16×65×38 >>という表記の場合、ネジ径が16ミリで、首下寸法が65ミリで、先端から38ミリの所までねじ山があることを表しています。


              尚、ねじ切り部は S=△△ と表記される場合もあります.

              ◆六角ボルト(中ボルト=半ネジ)のネジ部基準値計算方法


               
              首下長さ 計算方法


              (ネジ径をdとします)
              計算例
              1〜129L dX2+6 M10X80 (d)10X2+6=26より約26mm
              130〜219 dX2+12 M20X150 (d)20X2+12=52より約52mm
              220〜 dX2+25 M30X250 (d)30X2+25=85より約85mm
              上記は最少基準値ですので、実際には基準値より多めにネジが切られている場合がほとんどです。

              六角ボルトは基本的に首下全ネジか上記表のねじ切り部となります。

              ねじ切り部の長さ指定が必要な場合はオーダー対応となります。

              〜注意〜

              あくまでも六角ボルト半ネジの場合の計算方法です。

              キャップボルトなどは基準が異なりますので御注意下さい。
               

              (2)ワッシャーのサイズ表記

               

              ワッシャーの場合、 ○○(内径<d>)×☆☆(外径<D>)×△△(厚み<t>) 
              と3つの数字を使って表記される事が多いです。角ワッシャーの場合は☆☆<D>部分が外寸
              (1辺の長さ)となります。


              ただ単に M○○ 等と表記されている場合、多くはJISの規格寸法の商品を指します。

               

              ・JIS規格ワッシャーの寸法表 

               

              (3)ナットのサイズ表記

               

              ナットは通常 M○○(又はW○○)といった形で、めねじ径でサイズを表します。

              ナットもボルト等と同様に、○○の部分が<M○○>と表記されているものはミリねじ、
              <W○○>と表記されているものはインチねじ(ウイット)を表します。


              尚、M12−3の様に後ろに1桁の数字が付く場合があります。これはナットの
              形状(1種〜3種)を表しており、何もない場合は1種です。



              (4)ピッチ(ネジ山)について

               

              ピッチとは隣り合ったねじ山の中心同士を結んだ距離をミリ単位で表すもので、
              通常 <P=○○> といった表記がされています。

              特に記載されない場合は標準ピッチ(並目)で下表の数値です。
              並目より間隔の狭い物は細目と呼びます。
              尚、ウイットやユニファイ等のインチねじの場合は、一般的に1
              インチ(25.4mm)あたりの山数で表現して <△△山> と表記されます。

               

              ねじ山の基準寸法表
              ねじの呼び

              (ミリ)

              ピッチ
              (並目)
              ピッチ
              (細目)
              M2 0.4 0.25    
              2.5 0.45 0.35    
              M3 0.5 0.35    
                       
              M3.5 0.6      
              M4 0.7 0.5    
              M5 0.8 0.5    
              M6 1 0.75    
              M7 1      
              M8 1.25 1 0.75  
              M10 1.5 1.25 1 0.75
              M12 1.75 1.5 1.25 1
              M14 2 1.5    
              M16 2 1.5   1
              M18 2.5 2 1.5 1
              M20 2.5 2 1.5 1
              M22 2.5 2 1.5 1
              M24 3 2 1.5 1
              M27 3 2 1.5 1
              M30 3.5 3 1.5 1
              M33 3.5 3 2 1.5
              M36 4 3 1.5 1
              M39 4 3 2 1.5
              M42 4.5 4 3 2
              M45 4.5 4 3 2
              M48 5 4 3 2
              M52 5 4 3 2
              M56 5.5 4 3 2
               
               
              ねじ山の基準寸法表
              ねじの呼び

              (インチ)
              (呼び方)

              参考径 1インチ
              あたりの
              ねじ山数
              (ウィット)
              1インチ
              あたりの
              ねじ山数
              (ユニファイ
              並目UNC
              1インチ
              あたりの
              ねじ山数
              (ユニファイ
              細目UNF
              #2

              (にばん)
              2.06〜

                2.16


               
              56 64
              #3

              (さんばん)
              2.38〜

                2.49


                
              48 56
              #4

              (よんばん)
              2.69〜

                2.82
               
               
              40 48
              #5

              (ごばん)
              3.02〜

                3.15
               
               
              40 44
              #6

              (ろくばん)
              3.33〜

                3.48
               
               
              32 40
              #8

              (はちばん) 
              3.99〜

                4.14


                
              32 36
              #10

              (じゅうばん)
              4.61(UNF4.65)〜

                4.8


               
              24 32
              #12

              (じゅうにばん)
              5.27〜

                5.46


               
              24 28
              1/4(にぶ) 6.35 20 20 28

              24(HARLEY特寸)
              5/16

              (にぶごりん)
              7.94 18 18 24
              3/8

              (さんぶ)
              9.53 16 16 24
              7/16

              (さんぶごりん)
              11.11 14 14 20

              16(HARLEY特寸)
              1/2

              (よんぶ)
              12.70 12 13 20
              5/8

              (ごぶ)
              15.88 11 11 18
               
               
                 

                
              3/4

              (ろくぶ)
              19.05 10 10 16
              7/8

              (ななぶ)
              22.23 9 9 14
              1

              (いんち)
              25.4 8 8 12
               
               

               
                 

                
              11/4

              (いんちにぶ)
              31.75 7 7 12


               

               
                    
               
              13/8

              (いんちさんぶ)
              34.93 6 6 12
              11/2

              (いんちよんぶ)
              38.1 6 6 12
              15/8

              (いんちごぶ)
              41.28       
               
              13/4

              (いんちろくぶ)
              44.45 5 5

               
               


               



               
                 



                
              2

              (ふたいんち)
              50.8 41/2 41/2

               

               

               
                 

                
               
              ※ウィットねじ、UNCネジは山数が同じサイズもありますが、厳密には山の角度がウィット→55°/UNC→60°と異なります。(実際には使えれば混同して使われているケースも多々ありますが…)

              上表にあるサイズでも実際には日本国内(あるいは海外を含め)流通していないサイズもありますので御注意下さい。

              ピッチの規格には他に、旧JIS、NEF(アメリカ極細目ねじ)、N(アメリカネジ)、NS(アメリカ特殊ネジ)、ウイット細目(1号/2号)などもありますが、日本国内での流通量が非常に少ないため掲載しておりません。

              管用ネジの規格は上表と異なります。
               
              呼び名について…

              〜3/8が「さんぶ」はともかく「1/2(ヨンブ)」のどこに「よん」が入っているのか…?〜
              これはよく聞かれる質問ですが、インチサイズの場合、基本的に1インチの1/8が基準の寸法となっています。

              どこでどう変わったのか記載上は分数が約分されて呼び名は約分されていないので慣れていない人にはややこしい呼称になっています。


              基本的には分母を「8」に直せば良いと考えて下さい。


              特に「1/4」と「1/2」は「4」を見ながら「2」と言い、「2」を見ながら「4」と言わなければならないので、慣れていても一瞬迷うことがありますので注意が必要です。


              お客様は無理せず言いやすい方法(「にぶんのいち」とか「よんぶんのいち」とか…)で申し付け下さい。
              元の値 1/8 2/8 2.5/8 3/8 4/8 5/8 6/8 7/8 8/8
              約分   1/4 5/16   1/2    
              | | 技術情報 | 14:24 | comments(0) | - |
              ねじの豆知識(2)ねじの表面処理について
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                豆知識(2) ねじの主な表面処理

                 

                ねじ製品の耐久性(防蝕・耐摩耗等)の向上や装飾を目的として、ねじには様々な表面処理が施されます。
                これらの表面処理の呼称は、必ずしも規定のものではなく、通称や俗称などが一般化しているものがあります。
                ここでは代表的なものをいくつか取り上げてみました。

                ○メッキ&塗装の表面処理色調見本のページへ 

                ○メッキの種類と特徴
                1.電気めっき

                 電解溶液中で品物を陰極として通電し、表面にメッキ金属を接析出させるもので装飾、防錆、機能とさまざまな目的に応じて比較的安価に適切な金属皮膜を付与できるため、自転車や音響、航空機、通信機、コンピューターから装身具、雑貨に至るまで広い用途に供されている。

                ・銅めっき
                 銅は、塩素を含んだ水に簡単に侵され、亜鉛化銅として腐食する。従って、装飾めっき分野では銅単独で用いる事は殆どない。ニッケルあるいはニッケルクロームめっきの下地めっきとして利用される。一方、工業用の銅めっきは、その電極性及び均一電着性の特性を生かし広く利用されている。

                ・ニッケルめっき
                 ニッケルは、きわめて有用な金属である。空気や湿気に対して鉄よりはるかに安定である事から装飾、防食の両面に利用されている。但し、めっきの表面は空気中でわずかに変色するため、美観の付与と保持に役立つクロムめっきをして仕上げる場合が多い。ニッケルの厚めっきは、肉盛や電鋳意外にも適度の硬さや耐食性がかわれ多くの工業的用途がある。

                ・黒色ニッケルめっき
                 主として装飾用である。銅や黄銅めっきの上に黒色ニッケルめっきを行う。また、部分的にパフ研磨して銅の色調や黄銅の色調に黒を加味した、いわゆる古美仕上げは、家具金物や照明器具等に広く利用されている。

                ・クロムめっき
                 クロムは、磨くと高度の光沢が得られ、また硬さが大であり耐磨耗性、耐食性、耐熱性、密着性が良く、広く工業用に使用されている。めっきの最上層に施される薄いクロムめっきは、装飾用のクロムめっきであり、特有の深みを有する色調が、あらゆる部品の最終仕上げとして利用されている。

                ・黒色クロムめっき
                 漆黒調の皮膜が得られる代表的なめっきである。色調やつやは、めっき浴組成や電着条件によっても異なる為、各工場で微妙に異なる場合が少なくない。耐磨耗性に乏しい為、磨耗を伴う部品には不向きであるが、耐食性は大で塗装などほかの黒色化に比べて、最も耐久性のある皮膜が得られる。装飾以外の目的で利用される場合は、その光的、熱的特性が生かされる。代表的なものは、ソーラーシステムの太陽光選択吸収パネル、他に放熱板や、精度の必要な機械部品等に利用されている。

                ・工業用(硬質)めっき
                 多くの機械的特性をもつ代表的な工業用めっきである。使用目的が装飾以外のもので比較的厚い(JISでは5μm以上規定)めっきをいう。素地に直接、密着性の良い分厚いめっきを施す、というのが要求される基本的条件である。そのため、めっき前後の工数を煩わすものと成る。

                ・亜鉛めっき
                亜鉛めっきは、主に鉄素地の錆止めに広く用いられる。めっき後のクロメート処理によって亜鉛表面の耐食性が増し、外観の美しさが備わる。

                ・カドニウムめっき
                 カドニウムは、電極電位が鉄に一番近い。耐薬品性が大きい、はんだ付け性が良い等の特性から多くのめっき用途を持った金属であるが、毒性が強く排水に入るカドニウムに厳しい規制が設けられたため、他のめっきに代えざるを得なくなった。現在では限られた用途のみ使用され、事業所も限定されてしまっている。現行部品についてはその代替の検討が続けられ、アルミのイオンプレーティングや、亜鉛ニッケル合金めっき等の報告がある。

                ・錫めっき
                 近年になって酸性浴の有機光沢剤が開発され、光沢性、はんだ付け性、防食性の優れた光沢めっきが得られるようになってからは、電子部品のめっきに注目されている。

                ・金めっき
                 金は、耐腐食性、耐酸化性、電気、熱の良導体、低接触抵抗を兼ね備えている唯一の金属である。金めっきは、産出量の少ない金を最大限有効活用する方法として評価されている。装飾めっきでは多くの場合、金の色調を付与する事が主目的であり、外観に関しては一般に限度見本で行われることが多い。工業用としての金メッキは電子半導体部品を中心に極めて重要な機能的役割を果たしている。

                ・銀めっき
                 銀の電気電導性は金属中で最良という物性から、工業用めっきでは電気接点に利用されている。また、反射特性や耐食、耐磨耗にも優れている為、きわめて広範囲の分野で利用されている。また古来より尊ばれている銀の色調は、装飾品全般に利用され、特に装身具、食器等にりようされている。

                ・合金めっき
                 黄銅めっき・・・銅と亜鉛の合金皮膜で、合金比率によって金色は赤味から白味に変化する。
                 ブロンズめっき・・・銅と錫の合金皮膜で、耐食性が良好で平滑性に富む。錫が基本となると冴えた銀白色でハンダ付け性も良好である。
                 代用クロム・・・錫とコバルトの合金皮膜で、クロム色、つきまわりに優れている為、バレルめっきでの量産が可能である。


                2.無電解めっき
                 溶液中での還元反応を利用して、品物の表面にめっき金属を析出させるもので、ごく一部の素材を除き、金属から非金属に至るまで広くめっき可能であり、膜厚精度もきわめて高い為、主に機能を重視した工場的用途に供されている。またプラスチックめっきの下地用として不可欠である。

                ・無電解ニッケルめっき

                 近年市場が急速に拡大されてきた。複雑な形状に対しても膜厚のムラなく均一にめっきできる。加えて多くの機能的特性、電気的特性、物理的特性がッ評価されて、様々な分野で利用されている。ニッケルとリン(5〜13%)の合金めっきである。

                ・プラスチックめっき

                 汎用性から機能性に至るまで、様々な特性をもったプラスチックスが工業化され、広範囲な用途に供されている。成形技術の急速な進歩により、かなり複雑な形状の品物でも量産化が可能のため、軽量化、低コストと相まって、その用途は限りなく広がっている。プラスチックスは、塗装やメタリック仕上げホットスタンピング等各種の表面処理や成形技術によって、多彩な外観が付与されているが、プラスチックスを金属化(無電解めっき→電解めっき)して、商品価値を飛躍的に向上させうる最適な方法はプラスチックめっきといえる。


                3・化成処理と着色
                 金属をある種の溶液中に浸漬し、表面に金属塩皮膜を生じせしめることを化成処理という。化成処理によって着色皮膜を得ることを化成着色(または化学着色)といい、電解による着色(または発色)と区別している。

                ・クロメート処理
                代表的な化成処理法であり、亜鉛めっきにおいては4種類の処理が行われている。それぞれ有色(虹色)、光沢(白色)、緑色、黒色の色を得ている。その他に銀めっき後のクロメート(変色防止用)、アルミニウム上のクロメート(別称アロジン)等がある。また電解によるクロメート処理もあり、近年、ニッケルめっき上の電解クロメートが薄金色皮膜を有する為、装飾用に注目されている。

                しかし、六価クロムを主成分とするクロメート処理は、優れた耐食性により広く使用されてきたが、六価クロムは人体への影響や環境汚染への影響が問題視されてきたため、国内外での法的規制により使用禁止スケジュールが決定しており、その対応としての動きが活発となっている。

                この対応として(1)クロムフリー(クロム化合物を一切含まない) と (2)六価クロムフリー(単に六価クロムを含まない…代替として三価クロムを使用) とに区分されている。


                三価クロメート処理 
                近年では自動車関連・弱電関連を中心に「三価クロメート」が急速に普及しました。

                六価クロムを主成分とするクロメート処理は、優れた耐食性により広く使用されてきたが、六価クロムを使用するため、その毒性(主に発ガン性)について欧州の自動車メーカー労組から指摘があり、人体への影響や環境汚染への影響が問題視されてきたため、国内外での法的規制により使用禁止スケジュールが決定しており、その対応としての動きが活発となっている。

                この対応として(1)クロムフリー(クロム化合物を一切含まない) と (2)六価クロムフリー(単に六価クロムを含まない…代替として三価クロムを使用) とに区分され、このうちの「六価クロムフリー」の対策として三価クロメートが注目されました。

                この代替策の一つとして三価クロメート処理が注目され始めました。

                クロムイオンの中でも六価は人為的に創り出したものですが、三価は天然で存在するもので、毒性が低く(六価の1/100)環境基準の対象外となっています。

                三価クロメートは、処理施設・処理工程が六価に近いため、移行自体は比較的簡単なため、代替案として急速に普及しました。

                薬品も当初は色調や耐久性などで六角及ばない部分がありましたが、普及とともに急速に進歩して、当初は高かった価格も含めて六価と遜色ないレベルにまで到達しました。

                しかしながら、三価クロメートはあくまでも「六価クロムフリー」であり、今後、完全クロムフリーへとシフトしていくと予想されます。

                ・新しい化成処理
                めっき皮膜を着色する方法で代表的なものは、亜鉛めっき製品を特殊な染料溶液に浸漬して、種々な色調(12色)を得るというものだが、より金属質感を生かした方法として、ニッケルめっきや銀めっきの上に特殊な硫化物浴で化成処理膜を作成する技術も実用化されている。色調も独特で、浸漬時間の経過とともに金色、赤色、青色に色が変化する。必要に応じ、仕上げにクリアーラッカー等のコーティングを施し、耐久性を向上させる。

                ・古美処理
                古くから金属器の製作に不可欠の手法として活用されてきたものが、銅・銅合金の化成着色である。素材表面に硫化物や酸化物の皮膜を形成させる手法で、古銅色や青戻し、鉄錆色、斑朱銅、青銅色等の渋い色調が付与される。

                ・パーカーライジング(燐酸塩皮膜)
                鉄などの金属材料を燐酸塩という水溶液に浸漬し、不溶性の燐酸塩皮膜を生成させる。通常、塗装の前後処理として行われる。これは表面が化学反応によりナシ地になるため、塗料ののりが良くなるためである。

                ・黒染め(四三酸化鉄皮膜)
                濃厚カセイソーダに反応促進剤及び染料を加えた水溶液を140°前後に加熱沸騰させ、前処理(脱脂、脱錆)を加えた鉄鋼製品を浸漬、煮込むことによって四三酸化鉄皮膜を生じさせる。洗浄後、防錆油を塗布するが防錆力はめっきより落ちる。


                4・キリンス
                錆落しと同時に光沢を出す酸処理法をいう。光沢浸漬法、または化学研磨法ともいう。一般に黄銅製品に行われる事が多い。

                5・溶融めっき
                亜鉛や錫、アルミなどの金属を溶融した中に品物を入れ、それぞれ金属を付着させるもので代表的な例が亜鉛やアルミをめっきした鋼板で比較的大型の構造物やシートの厚膜がめっきされる例も多い。電子部品関係では、溶融ハンダもよく利用されている。

                6.塗装
                方法によって、吹き付け塗装、静電塗装、電着塗装、粉体塗装などがあり、いずれも広範囲に利用されている。多彩なカラー化がもっとも容易な技術である。防錆処理としてのダグロメタルも一種の焼付塗装。ポイントは焼付や紫外線などの硬化法にある。

                ・ダグロタイズト・・・主成分の亜鉛と、介在の役目を果たす酸を含んだダグロタイズド処理液に浸漬塗装した後に、加熱し素地に焼き付ける。電気亜鉛めっきと比較すると耐食性、耐熱性、防錆性が優れている。また工程中塩酸処理を行わないので、水素脆性の恐れはない。素地は鉄、非鉄金属、軽金属及びそれらの合金類等、広範囲のものが処理可能である。


                7.コーティング
                有機高分子材料やガラス等の無機質材料で金属等を被覆させるもので、流動浸漬、スプレー溶射、静電、吹き付けなどがあり、いずれも数十〜数百μmのプラスチック粉末を、?金属に付着後、溶融、?加熱金属に接触、溶融、?半溶融状態でコーティングという方法の単独または、組合せで施工せれる事が多い。

                ※水素脆性の処理について
                一般に水素脆性は、低炭素鋼ではほとんど問題ないが、炭素の高い鋼に起こるのである。
                特に、亜鉛メッキによる水素脆性は相当にはげしく、スプリング材、ボルトナット等にめっきして問題を生ずることが多い。
                防止方法としては、できるかぎり、脆性を起こす工程を使用しないことが一番であるが、特にめっき処理後の対策としては、加熱法(ベーキング)が使われている。
                但し、めっきの種類等によって、特に加熱温度に注意しないと、硬度の低下、密着性の低下を起こすことがある。

                ボルト類においてはSCM435(H)などの調質鋼を材料にした強度区分の高いキャップボルトや六角ボルトに起きやすい。施工後、時間が経過してから破壊が発生する「遅れ破壊」などのケースもあることから、水素脆性対策は重要である。

                一般的に強度が高いほど脆性が著しい傾向があるため、メッキを行う際は熱処理の段階で強度を抑えておく事が多い。一般品のキャップボルトが強度区分12.9が主流なのに対し、メッキ品のキャップボルトが強度区分10.9であったり、ハイテンションボルトも一般品はF10Tに対しメッキ品はF8Tとなるのは、ベーキングだけでなく元の素材から脆性を起きにくくしているからである。


                (参考) メッキの呼称について
                ねじ及び他の業界において、通常使用されているメッキの名称は、必ずしも規定のものではなく略称や俗称で呼ばれているものがある。それがまた一般化している現状をふまえ、それらについて注釈を書き加える。

                ・ユニクロメッキ=電気亜鉛めっき光沢クロメート処理(1種)
                 クロメート処理における光沢仕上げは、米国、ユナイテッドクロミウム社が開発した処理方法で、その液はユニクロムデッィップコンパウンドといわれるところからユニクロメッキと呼ぶようになった。

                現在、ネジ業界では電気亜鉛メッキ(六価)で青銀〜銀色に処理したものが一般的に「ユニクロ」と呼称されています。

                尚、この処理方法はプラント、配管業界においてはユニクロの他、「シロ」「電気亜鉛メッキ」あるいは単に「メッキ付」等と呼称されています。

                ちなみに有名な洋服屋さんとは関係ありません。

                ・クロメートめっき=電気亜鉛めっき有色クロメート処理(2種)
                 本来クロメート処理と呼ばれるものは4種類あるが、有色仕上げ(虹色)のみに、この名称を使ってしまっている。しかも処理名称であるにもかかわらず、めっき名称として使用しているので、まぎらわしい呼び名である。

                ・カニゼンメッキ=無電解ニッケルめっき
                 カニゼン法という工法名であり、ゼネラルアメリカントランスポーティション?の商品名でもある。

                ・天プラメッキ=溶融めっき(主に下述する溶融亜鉛メッキ)
                 金属を溶融した液は高温(融点)であり、そこに浸漬して出来上がった品物のメッキは厚膜であることから、天ぷら料理とよく似ているため俗称となった。

                ・ドブめっき=溶融めっき
                 めっき槽内の溶融液をドブにたとえて、呼ばれるようになった。

                ・ガラクロめっき=回転めっきでおこなった代用クロム3号めっき。または、クロム3号めっき

                 ガラとは回転めっきのことであるが、これはバレル(たる形の箱)に被めっき物を入れ、電解溶液中で回転させ、めっきする方法である。(バレルめっきともいう)その加工中に起こる音が、ガラガラと聞こえるため、それが俗称となった。クロはクロムのこと。また3号めっきとは研磨加工を行わないで、めっき加工をしたものである。

                | | 技術情報 | 18:41 | comments(0) | - |
                ねじの豆知識(1)ねじ製造に使われる主な材料
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                  豆知識(1)ねじ製造に使われる主な材料

                  ねじは、通常は締結等を主目的として使われるため、原材料は、使用環境や、必要とする強度と耐久性を考慮して、鉄、ステンレス、真鍮等を原材料とし、製品には必要に応じ表面処理を施すのが一般的です。

                  しかし、その主目的が、締結と並んで装飾や導電性であったり、重量や磁性・非磁性の制約があったり、より高度な耐久性や、強度が必要とされたり、複合的に多くの条件に合わせる必要があったりする事もあり、一例を挙げるだけでも、鉄鋼材(SS400/SWCH/S45C/SCM435/SNB7 等)

                  ・ ステンレス(XM7/304/316/316L/410/430 等)・ 真鍮 ・ 銅 ・ 燐青銅 ・アルミ ・ チタン ・樹脂系(ポリ塩化ビニル/ポリカーボネート/ポリアセタール/ABS/ユリヤ 等)
                  といった様々な材料が使われます。

                   

                  (1)鉄鋼材

                  分類

                  名称

                  記号

                  用途例

                  棒鋼・形鋼 例)一般構造用圧延鋼材 SS400 ボルト・ナット 等
                  鋼板・鋼帯 例)みがき特殊帯鋼 S50CM 歯付座金 等
                  線材 例)冷間圧造用炭素鋼線 SWCH** 小ねじ・タッピング
                  ・ボルト・ナット 等
                  例)硬鋼線材 SWRH ばね座金 等
                  機械構造用

                  炭素鋼

                  例)機械構造用炭素鋼材 S**C ボルト・ナット・
                  ピン類 各種部品
                  例)ニッケルクロム鋼鋼材 SNC ***  
                  機械構造用

                  合金鋼

                  例)ニッケルクロムモリブデン鋼 SNCM *** キャップボルト・
                  ホーローセット 等
                  例)クロームモリブデン鋼 SCM ***  
                  例)高温用合金ボルト材 SNB ** 高温用ボルト・
                  ナット 等
                  特殊用途鋼 例)硫黄快削鋼鋼材 SUM31 切削ねじ 等
                  鋳鍛造品 例)炭素鋼鍛鋼品 SF440A 蝶ボルト・蝶
                  ナット 等
                   
                  強度区分について
                  ネジの強度を示す基準のひとつとしてボルトの場合は「強度区分」が多く用いられます。

                  強度区分はボルトの頭に刻印されている
                  「4.8」「8.8」「10.9」「12.9」
                  といった値が強度区分です。(刻印無しは4.8以下)

                  これらに用いられている「.」は小数点でなく点の前後の数値が別々の事を表しています。

                  「.」より前は荷重をかけても切れないという値で、「.」より後は荷重をかけても元に戻る値です。

                  ねじは目には見えませんが締め付けると少し伸びる事で縮もうとする力が発生します。

                  この縮もうとする力により緩まず保持されているのです。

                  この値を超えると「永久伸び(=変形して戻らない→縮もうとする力がない)」になってしまいます。

                  言葉ではわかりにくいので下に表を用意しました。
                  表記 意  味 (力の単位 m?あたり) 備考
                  12.9 約120kgまで荷重をかけても切れない.

                  その90%の約108kgまでは荷重をかけても元に戻る
                  キャップボルト/

                  一部の高力六角ボルトなど
                  10.9 約100kgまで荷重をかけても切れない.

                  その90%の約90kgまでは荷重をかけても元に戻る
                  キャップボルト(メッキ品)/

                  高力六角ボルトなど
                  8.8 約80kgまで荷重をかけても切れない.

                  その80%の約64kgまでは荷重をかけても元に戻る
                  8マーク六角ボルトなど
                  4.8 約40kgまで荷重をかけても切れない.

                  その80%の約32kgまでは荷重をかけても元に戻る
                  六角ボルト(一般品)など
                   「8T」「11T」といった「T」表示の強度区分(旧)では戻りに対する規定がありません。 
                  その他、建築用によく使われるF10T/F8T(摩擦接合用高力六角ボルト・通称ハイテンションボルト)やS10T(トルシア型高力ボルト)につきましてはボルト単体でなくナット/座金を含めた強度保証となります。
                   
                   
                  (2)ステンレス ・・・ 主に耐食などを目的として使われています。

                  ステンレス鋼の種類

                  特徴

                  マルテンサイト系

                  ○代表的な鋼種
                  ・SUS410系
                  ・SUS420系
                  ・SUS416系
                  ・SUS431系
                  など
                  Cr 12〜18%を含み、焼入れによって硬化する。

                  SUS431(C3)はNiを含有し、高い強度を持っているので、SUS410/420(C1)及びSUS416(C4)のグループとは別の鋼種として取り扱う。

                  耐食性としては、大気、水。蒸気、薄い酸には十分耐えられるが、表面に鉄粉が付着して汚れていれば錆びるので、最終製造過程で不働態化を行うことが必要である。

                  酸洗いを施したものは、水素脆性に注意し、もろさ除去のベーキング処理が必要である。

                  フェライト系

                  ○代表的な鋼種
                  ・SUS405系
                  ・SUS430系
                  など
                  Cr 12〜18%を含み、高温から急冷しても硬化しない。

                  この系統のねじ部品は焼鈍材の冷間加工によって所定の硬度が与えられるが、焼鈍時炭化物の析出によって耐食性が低下しないよう注意が必要である。

                  耐食性としては大気、水。蒸気、薄い酸には十分耐えられるが、表面に鉄粉が付着して汚れていれば錆びるので、最終製造過程で不働態化を行うことが必要である。

                  この系統のねじ部品は特に衝撃点の低い点に注意を要する。 0.1%Cを含むCr鋼の常温における衝撃値の変化をみると、Crが15%を越すと急激に衝撃値が低下する。これはフェライト中のC及びZnによる影響のためであるので、これらの含有量を減らすことによって改善できる。

                  オーステナイト系

                  ○代表的な鋼種
                  ・SUS304系
                  ・SUS-XM7
                  ・SUS305系
                  ・SUS310系
                  ・SUS316系
                  など
                  Cr 16〜20%、Ni8%以上をを含み、焼入れによって硬化はしないが、加工硬化性が著しく、1000〜1150℃に加熱急冷する溶体化処理により、耐食性、強靱性が改善される。

                  SUS316/316L(A4)はMoを含有し、耐食性が優れているので、SUS303(A1)及びSUS304/347/XM7(A2)のグループとは別の鋼種として取り扱う。

                  冷間圧造では304に代わりXM7が多く使用されている。

                  (1) 量産は一般には冷間加工によるが、複雑な形状の部品は温間加工、大径の部品は熱間鍛造する。 加工の中間で、1100℃程度に加熱後急冷して炭素やCr炭化物を基地に固溶させ、強靱性及び耐食性をよくする固溶化熱処理を施す。 この処理により、冷間加工によって生成したマルテンサイト組織は再結晶によって元のオーステナイト組織に戻り、耐食性も回復する。  応力腐食のおそれがあるねじ部品は加工後、残留応力除去のため、900℃程度に加熱して徐冷する熱処理を施すことがある。  転造したねじ部から発錆することがあるが、これは、冷間加工の結果マルテンサイトを含む二相組織となり、局部的に耐食性が低下したためである。

                  (2)海水中で作動する機械を締結している部品には、応力腐食に基づく破壊がしばしば発生する。これは腐食環境の下で引張応力が作用する部品が破壊する現象である。その対策としては残留応力除去、Ni含有量の高い材料の使用、割れの感受性を低下させる表面加工等が考えられる。

                  (3) 海水中に長期間ステンレスねじ部品を浸漬すると、局部腐食又は点食が発生する。Crステンレス鋼では、Cr量の多い程・同Cr量ではオーステナイトねじ部品の方が点食を起こしにくい。更に、Moは点食感受性を減少する最も有効な添加元素である。SUS316が優れた耐海水性をもっていることが判る。

                  (4)この系統の材料は600〜800℃の高温で粒界にCr炭化物が析出する粒界腐食発生の欠点がある。これはCr炭化物が析出するとその付近の基地のCrが欠乏し、不働態化に必要なCr量が12%より低下するからである。これを防ぐには炭素量を0.07%以下、できれば0.03%程度に下げるか又は安定炭化物をつくるTi(チタン)、Nb(ニオブ)のような合金元素を加えて均一に分散させ(安定化ステンレス鋼)、Crが炭化物になるのを防止する必要がある。

                  (5)この系統のねじ部品では、応力−歪曲線に明確な降伏点がみられないので、0.2%永久伸びの応力δ0.2を耐力とするが、焼鈍状態の降伏比(耐力/引張強さ)が他のステンレス鋼より低く、40〜50%である。しかし、冷間加工時の加工硬化性は非常に大きい。Niはこの加工硬化性を抑制するのであるが、Ni7〜12%で効果が最大とされている。

                  ※ステンレスねじのかじりや焼付きについて

                   ステンレスねじにはかじりや焼付きが起こり易いという欠点がある。特にオーステナイト系に多い。

                   ステンレス鋼は普通鋼に比べて熱膨張係数が高く、熱伝導率が悪い。(304の場合、普通鋼に比べて熱を約3倍伝えにくく、熱に対して約1.5倍伸び易い) 
                  熱を伝えにくいうえに、熱に対して伸び易いことは、ねじ摺動面での発熱、膨張が大きいことや、材料の降伏点が小さくやわらかいために、塑性流動が起こり、これらの要因が重なりあって、かじりや焼付きを誘発してしまうものと考えられる。

                  焼付防止のためにはかじり防止用の潤滑剤が効果的である。

                  弊社にてセボスプレー取り扱っております。

                  3.真鍮

                   真鍮は導電性に優れるため、電気部品の端子止め用等に使われる。
                   耐食性にも優れるため、内部端子等に使う場合は生地で使用する場合も多いが、製品によっては表面処理を施す。主な表面処理としては、

                  ・強度補強や美観の向上を目的とした <ニッケルメッキ> 
                  ・錆を落とし、光沢を出す <キリンス処理> 
                  ・表面に硫化物や酸化物の被膜を形成させ、独特の色調を出す <古美処理> 
                  などが目的に応じて施される。

                  4.樹脂

                   樹脂製のねじ製品は主にユリヤ・ポリアセ・ナイロン・塩ビ・ポリカーボネート・レニー(高強度ナイロン)等があります。
                   ユリヤは金属製のねじ部とユリヤ樹脂の頭部が組合わされて出来ています。
                   その他は、全体が単一材質で成型されており、形状は、小ねじ・六角ボルト・六角穴付ボルト・ナット・ワッシャー等があります。
                   一般に、樹脂は鉄等の金属材料に比べ、軽量で、耐薬品性・絶縁性に優れ、磁性を帯びません。
                   多くの樹脂製品は対薬品性能に優れますが、それぞれの材質により、酸系薬品に強いもの、アルカリ系薬品に強いもの、有機溶剤系に強い物など得手不得手もあり、燃焼性・物理的強度などもそれぞれ異なるので、使用条件に合った物を選定する必要があります。

                  レニー = 高強度ナイロン・・・従来のプラスチックねじに比べ大きな引張り強度を持つ耐薬品製・電気絶縁性・耐食性・断熱性に優れた材質です。 

                  5.チタン

                  チタンは軽量で、比強度が高く、非磁性であり、耐食性、耐熱性、耐寒性、対疲労性、対摩耗性に優れた、理想的な金属材料であり、現在は航空・宇宙産業、石油・化学プラント、電力プラント等を中心に使用されており、今後も多くの分野での需要が見込まれています。

                  軽量・非磁性という特徴を生かし、わずかな帯磁や、重量差、温度による変形等によって生じる誤差さえ許容できない精密機器の組付け部品等に最適です。
                  また、チタンは上記の特徴の他、金属アレルギーを起こしにくいという特徴もあり、医療分野でも欠かせない材料となっており、さらには装身具等への需要も高まりつつあります。

                  弊社ではチタンのねじ製品も広く取り扱っており、小ロッドにも対応可能です。

                  価格についても、ステンレス等に比較すると、まだまだ高価という印象は拭えませんが、需要増による物流の発達と、加工技術の向上により、その性能を勘案すれば随分入手しやすい価格になってきております。

                  以前より「チタンは強い」という概念が強く、商品を扱っている立場でありながら弊社としても一部誤解していた部分もありましたが、普及に伴い多くの情報を得た結果、純チタンとして強いのは(重量に対する)「比強度」であり、ネジ製品として普及している「工業用純チタンJIS2種 (tb340/TW340)」の純然たる強度としては4T〜5T(焼き入れしていないナマの鉄と同等かやや強い)程度です。

                  いわゆる「6-4チタン合金」の強度が「チタンの強度」として情報が一人歩きしてしまっていたようです。

                  チタン製品について御興味がありましたら、是非一度弊社に御相談下さい。



                  6.アルミ

                  アルミは軽量で腐食に強いという特徴があります。 サッシ戸のアルミ枠留めは一般的にステンレスネジが使われますが、電蝕でアルミ枠が腐食してしまう場合など、同材質アルミネジを採用すれば電蝕の防止になります。(但し、強度はステンレスより大きく劣るので注意が必要です。施工する場合は必ず専門家の指示を仰いで下さい。)

                  その他、軽量化を目的としてラジコンなどホビー関連の需要が見込まれています。

                  但し、鉄やステンレスに比べると強度は劣るため、代替として使う場合、同じトルクで締め付けると破壊してしまったり、強度の必要な箇所に使った場合、アルミでは耐えられずに折れてしまう事も考えられますので御注意下さい。

                  以上の御注意をふまえた上で、ラジコン・ロボット・自転車・アウトドア用品・ホビー用品の軽量化などに御活用下さい。

                  参考までに機械的性質は下記の通りです。

                   
                  材質区分記号 呼び径区分




                   
                  引張り強さ
                  (N/m?)





                   
                  耐力
                  (N/m?)





                   
                  伸び
                  (%)
                  合金番号 製品
                  AL1 M1.6〜M10 270 230 3 5052等 小ねじ類など
                  M12〜M20 250 180 4
                  AL2 M1.6〜M10 310 205 6 5056等 ボルト類・
                  ナット類など
                  M12〜M20 280 200 6
                  AL3 AL4…            
                  AL6 M1.6〜M39 510 440 7 7075

                  7050等
                  キャップボルトなど
                  参考









                   
                  鉄 ボルト
                  (強度区分4.8)
                  420(最小) 340(最小) 20〜22 SWRCH □□ 小ねじ・ボルト
                  ・ナットなど
                   

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                  | | 技術情報 | 17:54 | comments(0) | - |
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